視野が広がりまくった地中海クルーズ旅行記2日目~リア充の巣窟ミラノ巡り編~
~前回までのあらすじ~
ミラノのマルペンサ空港に到着すると、ファーストクラス専用の待機場所に案内されました。
そこから専用車でホテルまで送ってくれるというのです。
え、飛行機降りた後まで面倒見てくれるのかよ・・・ホテルに着くまでがファーストクラスかよ!!
待機場所でカプチーノを一杯飲み(普段カプチーノとか全然飲まないけどイタリアだからなんとなく飲みたくなるよね!)、車に乗り込みます。
な、なんか高そうな車だな〜と思ってたらベンツでした。(確か)
お父さんに言われるまで気づかない小物っぷり・・・
マルペンサ空港からミラノ市街地までは車で約30分ほどでした。
(運転手さん200kmぐらい出してたんですが、体感的には全くそんなスピード出てるとは思えないほど快適な乗り心地でした)
滞在するホテルに到着し一息。
天井たけえ・・・
クルーズ船に乗る前にミラノ市街地にあるパークハイアットに2泊したんですが、とりあえずめっちゃ居心地良かったです。
めちゃ中心街にあるホテルで、路面電車のターミナルがすぐそばにあったのでアクセスは抜群でした。
ホテルを出てすぐの通り。私が思い描いてたミラノそのものって感じでした。
何よりもドゥオーモ(大聖堂)がすぐそばにあって、しょっちゅう前を通りかかってたので思う存分眺めることができて最高でした。
これがドゥオーモの外観。周辺の建物との調和も抜群ですね。美しい・・・
1.辛くて辛くて震えるビアツアー開始
ホテルに着いたのが15時頃。
その日は17時からビールの試飲ツアーに申し込んでいました。
「憧れのミラノで大好きなビールを飲み歩くなんて最高だお!おしゃれして繰り出すお!( ^ω^ )」
とウキウキしながら身支度を整えるその時の私は、これから地獄のような道程を辿ることになるとは夢にも思っていませんでした。
試飲ツアーの集合場所に到着すると、女性のガイドさん1人と、イギリスから旅行に来ていたカップル(20代後半ぐらい)が1組いました。
「え、他にもお客さんいるんだ・・・てかなに、この人たちとコミュニケーション取らないといけないの?やばいよ?英語話せないよ?」
と一抹の不安を抱えながら、ガイドさん、私たち、カップルの5人でビアツアー開始。
お父さんは割と英語話せるからまあ大丈夫か・・・と思った私がバカでした。
英語のツアーで申し込んでたのでガイドさんは一応英語で話してくれてたのですが、思いっきりイタリア語訛りで最初ほとんど聞き取れませんでした。
(イタリア語訛りでなくても別に聞き取れないけどな!!)
移動中たびたび立ち止まって何か話してくれるのですが、数分経ってようやく「あ、今ミラノの歴史について話してる・・・!」ということがわかるレベルでした。
とりあえずバルっぽいところに入り、みんなでテーブルを囲んで早速ビールを飲みます。
緊張してて写真どころじゃなかった。辛うじて撮ったのがこの謎アングルのビール写真・・・
まずは皆で自己紹介しました。
イギリスカップルの女性はアクターズスクールの講師をやっていて、自身もミュージカルの舞台に立ってる現役の女優さんでした。
目鼻立ちのくっきりした美人でした。
男性はパンパースのイギリス支部の商品開発マネージャーやってる方でした。すごっ
この人も美形で、お父さん曰く「イエスキリストみたいにカッコいい兄ちゃんだな」(?)
私はキリストをイケメンだと思ったことはあんまりないので共感はできませんでしたが、とにかく溢れ出るリア充オーラが眩い美男美女カップルでした。
2人とも気さくでめちゃくちゃ良い人でしたが、やっぱりデートで来てるわけだしたびたび2人の世界に入っていくのでした。
2.突如訪れる試練の時
自己紹介が終わり、ビール飲みつつつまみを食べながら談笑・・・といきたいところですが、カップルは早々に2人の世界に入ってしまい、お父さんは耳が悪いのでそもそも会話に参加しようともせず・・・
ガイドさんが一生懸命ミラノビールの説明してくれているのに、耳を傾けているのは一番聞き取れない私1人。地獄か。
(イタリアといえばワインてイメージですが、ミラノはビールの街だそうで、マイクロブルワリーが300以上あるらしいです。多分)
説明しながら私に色々質問を投げてくれるんですが、ことごとく理解できずえ?え?と聞き返すことしかできません。
次第に諦めムードになり黙るガイドさん。黙る私。
やばいと思いなんとか会話しようと思うものの、
「薬局多いですね!(Many pharmacy!)( ^ω^ )」
「日本食レストラン多いですね!(Many Japanese restaurant!)( ^ω^ )」
と続かない話題しか発言できない・・・死にてえ( ^q^ )
なんとか、なんとか突破口を・・・と思って、イギリスカップルにどうやって出会ったんですか?と中学生レベルの英語力を駆使して聞いてみたところ、2人ともものすごく嬉しそうに馴れ初めを語り始めて場が一瞬盛り上がりました。
ほ・・・沈黙から解放された・・・( ^ω^ ;)
と思ったのも束の間、次のお店に移動する時間になったのでお店を出ます。
基本徒歩で移動するのですが、その移動中もカップルは2人の世界に入り、お父さんは相変わらず会話に参加しようとせず、私とガイドさんでなんとも言えない気まずい時間を過ごしました・・・。
3.日本人に遭遇して束の間の休息を得る
2軒目は運河沿いにあるお店でした。
一見精肉屋さんのようなビジュアルだったんですが、購入したお肉をその場で焼いて提供してくれるという、日本にはあまりないスタイルのお店でした。
ラムの串焼きとパン。焼き鳥感覚で食べるラムはめちゃくちゃ美味しかった。この他にメンチカツも食べました。ハーブがきいててこれもすごく美味しかった。
もちろんビールも提供していて、立ち飲みスタイルで焼きたてのお肉とビールをいただきました。
店員さんの1人が日本人で(写真に写ってる方です)、おわ!日本語話せる!と思ってこれまでとは別人のようにベラベラ話しまくるのでした。(最低)
お肉を一通り楽しんで3軒目へ。
次はシーフードのフライを提供するお店でした。
こんな感じで、白身魚、タコ、イカのフライがどっさり入った包みを1人1個渡されてビールと共に食べます。
フライもビールも美味しかったんですが、店先が異常に魚臭かったのと大量のハエが飛び交っていてあまりゆっくり食事できる感じではありませんでした・・・
耐性なくてすみません・・・
4.リア充しか踏み込んではいけなさそうなエリアに突入
最後は運河沿いにずらっとカフェが並ぶ通りへ。
ここはミラノのリア充が集うエリア(意訳)らしく、よりによって金曜の19時頃に行ってしまったので全方位仕事終わりっぽいリア充で埋め尽くされていました。
ミラノってマジで美男美女率が高いのですが、そんな方々がこんなマブいエリアでお酒を酌み交わしながら談笑している様はただひたすらに神々しいのでした。
こ、これが真のリア充か・・・!!ブルブルブル
あまりの神々しさに打ちのめされていた私は、穏やかで余裕たっぷりの笑顔で会話する彼らを観察しているうちにあることに気づきました。
彼らはリア充とか非リアとかいうくだらない物差しなんか持ち合わせていない。
非リアをバカにしたり、ナイトプールに行って自撮りをあげたりすることもなくただ自分のやりたいことをやっている。きっと自分の人生を謳歌しているんだということに。
一方で、非リアだリア充とか言って人を無意識に選別していた自分がものすごく恥ずかしくなり、更なる自己嫌悪に陥るという無限の負のループに落ちていくのでした。
私たちもマブいテラス席に座ってビールを飲んだのですが、もうなんとなく座っているだけで上の空・・・ビールは美味しかった。
と、このタイミングでお父さんが急に会話し始めて、一気にガイドさんとカップルと仲良くなってました。おい!!今かよ!!!
カップルは2人とも楽器を嗜んでいて、お父さんもピアノとギターが弾けるのでそこで話が合って3人で大盛り上がり。
私は「サックス吹けるなんて口が裂けても言えないな・・・」と思いながらその様子をただただ眺めていました。
暇でしょうがなかったので鳥を撮影して気を紛らわしていました。
鳥もおしゃれに見えてくるぜまったく・・・
ここでようやくツアーはお開き。ガイドさんにお礼を言い、カップルにも挨拶して20時半ごろ退散。
ホテルに戻り、人生って一体何なんだろうなと厨二思考に陥りながら22時ごろには就寝してました。
翌日はドゥオーモ内部や最後の晩餐、スカラ座などミラノの王道の観光地を巡ります。
次回に続く・・・