Mizuoの日記

自由に思ったことを書いているブログです

フリーランスを卒業してHubSpotに入社しました

2年弱フリーランスとして過ごしてきましたが、一旦卒業してHubSpotというアメリカの外資系企業に入社することにしました。

 

なんでフリーランスを卒業するのかというと、シンプルに向いてないと思ったからです。なんで向いていないと思ったのか、理由を挙げていきますね。

フリーランス転向を考えている方の参考になればいいかなあとは思いつつ、私がダメすぎるので普遍的な内容にはなってないかもしれません)

 

フリーランスが向いてないと思った理由

1.ライフワークバランスが完全崩壊

フリーランス期間中はめちゃくちゃ自由でした。どれだけ休むかどれだけ働くかも自由なので、気を抜くとすぐ徹夜地獄になってました。

 

2019年は大好きなライター・編集業に比重を寄せていたので、仕事自体は超楽しかったです。(2018年はいろんな仕事をやりすぎて精神を消耗したため、次の1年は好きなことだけやろうと決めてたので)

ラッキーなことに依頼される案件はどれも興味を惹かれるものばかりで「ちょっと時間無いけど楽しそうだからやってみよう!^^」と調子にのってホイホイ受け、結果自分の首を締めるという・・・好きなことを仕事にした弊害と言えるかもしれません。いや、私のタスク管理能力が低すぎるだけか。

 

「社会人なら自分のキャパぐらい把握しとけよ」「あんたばかぁ?」「あれじゃ、ばかじゃなくてガキね」「フリーランス以前の問題だわ」と思われる方がいるかもしれません。はい、おっしゃるとおりです。ぐうの音も出ません・・・

こんな状態だから、完全に仕事しない日はほとんどありませんでした。

好きなことを仕事にしてるから仕事とプライベートは峻別していない、という方もたくさんいると思います。私もそうなりたかったけど、どんなに好きな仕事でもやっぱり休みは休みでしっかり欲しいタイプなんだと自覚しました。

 

2019年頭には「余裕のある大人になる」って目標を立てていました。一時的に余裕を持てた時期はあったものの、トータルで見ると全然ダメだったなあ・・・

 

mizuochacha.hatenablog.jp

 

いろんな企業からくる案件を整理し、1つ1つのタスク処理時間を計測して予定通りに仕事を終わらせ、余暇を楽しむ・・・という普通のことが私にはできませんでした。

 

会社員時代は普通に休めてたしな、やっぱり私は会社員というか、ある程度縛りがあるほうがいいのかもしれないと思ったのでした。

 

 

2.フリーランスだと、事業のコアに踏み込めないケースが多い

正直、これが卒業の決め手です。

この2年間、スタートアップから一部上場企業までいろんな企業さんとお仕事させていただきましたが、どこと仕事をしても共通して感じたのは「事業のコアな部分には踏み込めない」ということ。

事業のコアな部分というのは、個人的には「ユーザー」だと思っています。

フリーランスだと、依頼されたクライアントにしかタッチできないない場合が多くて、その先にいるユーザー像が把握しにくいんですよね。

 

どんな人が読んでくれているのか。どんな情報を欲していて、どんなチャネルを使っているのか。編集として関わるなら、それらを理解したうえでコンテンツを作りたかったのですが、ユーザーを知るための機会をもらえることはほとんどありませんでした。

ユーザーを知るためにはヒアリングの実施や、場合によっては社内のDBをいじったりすることもあります。

ユーザーヒアリングは労力がかかるし、外部の人間に社内データを触らせるのはかなりのリスクを伴うのでそう簡単にはできない。

 

もちろん、世の中には事業のコアな部分に踏み込んでいるフリーランスやコンサルの方はたくさんいます。だから単純に私の力不足のせいなんですが・・・

ただ、自分が会社員だった頃を思い出すと、そのへん割と自由にできてたんですよね。

今より遥かにスキルがなかったのに。

 

ほぼ同じ理由で会社員に戻るフリーランス仲間が何人かいたりして、あーやっぱり皆同じような壁にぶち当たるんだなと・・・

 

こんな感じで、ユーザーに寄り添った仕事をしたいな・・・という想いが強くなっていきました。

 

 

3.自分が心から好きだと思える事業に集中したかった

これはフリーランスになった当初からぼんやり思ってました。やりたいことがなくなって、色々やってみよう&フリーランスとして生きていけるか自分を試したい気持ちが強くて、「フリーランスとして生きていく!」と覚悟を決めていたわけではなく・・・。

「また、全力投球できる事業に出会いたいなあ」とはなんとなく思っていました。

 

またのめり込みたいと思える仕事が見つかるかもしれないので、その時その事業に貢献できる人材になっているように自分を磨いておきます。

 

フリーランスに転向した直後にアップしたブログでもこんなこと↑言ってた。

 

mizuochacha.hatenablog.jp

 

ライター・編集業が大好きで、そのスキルを磨いていきたいというのはめちゃくちゃあります。ただ、そのスキルを1つの事業に活かしたくなったんですよね。自分が心から良いと思える事業に。

外部として複数の企業に入り込むのも楽しかったんですけど、やっぱり私はマルチタスクが苦手だし1つに集中したいなって・・・

 

 

HubSpotに入社を決めた理由

そんなわけで、もし1つの事業に集中するならどんな条件がいいか、昨年秋頃から自分のステータスを度外視して理想をぼんやり考えていました。

 

・自分が心から良いと思える事業を展開している

・ライター・編集職がメイン

・定性・定量的にユーザーに寄り添える(ユーザーヒアリングの実施・社内データにアクセスできる)

・組織が大きすぎず小さすぎない(縦割りになりすぎてない、でも秩序はある)

・副業OK(本業に集中しつつ、今の仕事は好きだから細々と続けたい)

・成長できそうな環境

 

これらの条件に恐ろしいほど合致したのがHubSpotでした。

ちょうどこんなことを考えていた時期に取引先からたまたま紹介してもらい、最初は業務委託で入るつもりだったのが、社員の方たちと話せば話すほど「あれ、HubSpotめちゃくちゃいいんじゃない・・・?」(そう囁くのよ、私のゴーストが・・・)

 

Webマーケティング業界に身をおいているので、HubSpotの名前は知っていました。ただ、今までは深く関わる機会はなくて正直あんま視野に入れてませんでした。

でもよくよく考えてみるとインバウンドマーケティングの始祖だし、ユーザーファーストな姿勢はゆるぎないんじゃないかと。HubSpotの方たちと話してても、ユーザーファーストな思想ががっちり根付いているなと感じました。

(HubSpotがなんなのかって説明は省きます。どんなサービス提供しているのか知りたい人はこちらからどうぞ)

 

HubSpotはグローバルで見ると割と大きい組織で、組織のカルチャーはかなり緻密に構築されています。でもHubSpot Japanはまだ数十名の規模で、どちらかというとスタートアップ寄りの環境というのも良かった。

 

あと、働き方のルールも結構感動しました。特に驚いたのがこの2つ。

 

・いつ、どこで働いてもいい(一応9時〜18時が業務時間だけど、いつ出社していつ帰るかは自由。リモートも自由)

・有給無制限

 

全ては、各人のUSE GOOD JUDGMENTに任されてるっていう。実際これでまわってるんだからすごいなと思います。

実は、昨年末にGlassdoorというアメリカの企業レビューサイトが発表した「2020年に一番働きたい企業」ランキングで1位とってるんですよね。(知らなかった)

働く上で何を重視するかは人それぞれなので、万人にとって良い会社というのはないと思います。が、少なくとも今の私にとってHubSpotはかなりフィットしてると思います。あとはどれだけ貢献できるか。

 

1つ、めちゃくちゃ不安なのは英語力が要求されること。外資なので当たり前ですけど。私マジでマジで、マジで英語できないのでちゃんとやっていけるのか・・・

 

 実は1月10日に入社してまして。12日からいきなりボストン本社に行って、5日間グローバルのマーケティングチームのキックオフに参加。一旦帰国し、2月1日からはシンガポールで約10日間新人研修を受けてきました。もちろん、キックオフも研修も全編英語です。何言ってるかわからなすぎて何度も天を仰ぎましたが、キックオフは日本チームの皆さんにフォローしてもらいながら要点は把握できた&新人研修のテストも周りに助けられながら無事パスしました。ファーストステップはなんとか乗り越えたかな・・・?どうかな・・・?(^o^)

 

各国のオフィスがすごくよかったのでチラッと紹介します(そういや日本オフィスの写真まだ撮ってないな)

f:id:mizuochacha:20200224160537j:plain

ボストン本社のフリースペース。作りたてのスムージーとか飲める

f:id:mizuochacha:20200115084352j:plain

バリスタが提供するコーヒーも飲める

f:id:mizuochacha:20200203111701j:plain

シンガポールオフィスは明るくて広々してた

 

私はHubSpot日本語ブログの編集を担当するので、普段の業務ではそれほど英語を使うことはないのですが(海外の記事読むぐらいか)、他国のマーケチームと情報交換する時とか英語できないと存在意義がない。頑張ります・・・

 

あと、当然成果も要求されます。外資だから厳しいんだろうなとは思ってましたが、よくよく考えたら成果出さなきゃいけないのは外資も国内企業も同じだよなと。変に気張らず、粛々と仕事に取り組もうと思います。

 

 

 

気づいたら入社してすでに1ヶ月ほど経過してました。今のところ入社前とのギャップは感じておらず楽しく働けています。とりあえずライフワークバランスは正常に戻りました。(これからまた忙しくなるかもだけど週1で徹夜とかまではいかないと思う)

3月から、副業としてのライター業をゆるゆる再開する予定です。ほぼ凍結されていたこのブログも定期更新していきたい。