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実写版「進撃の巨人 」悔いなき感想(詳細なネタバレあり)Vol.1

 

今日、会社帰りに8月1日に公開された実写版「進撃の巨人」観てきました。

以前にこんな↓エントリー書いてるぐらい、私は進撃の巨人が好きです。

 

進撃の巨人をまだ読んでいない2千年後の君へ

進撃の巨人をまだ読んでない二千年後の君へ - 人の目を気にしながら生きる

 

アニメ版も面白かったですがやっぱり原作。
絵は下手だし設定にいろんな綻びはあるものの、諌山先生の哲学が詰まったあのストーリーには何度も感動させられました。

実写版の評判は知っていたしなんならネタバレブログ読みまくっていましたが、8月9日に発売されたコミック最新巻を読んで気分を盛り上げ、淡い期待を持って観賞してきました。

結果、淡い期待は微塵も残らず駆逐され、色んな意味で涙が止まらない仕上がりとなっていました。
途中で「もうやめてぇええええ」と叫びたくなるシーンが満載です。

 

振り上げた拳をどこに落とせばいいかわからない、そんな心持ちになってしまったのでとりあえずここで発散してみようかと思います。

以下、めっちゃネタバレしてるのでまだ観てない人は読まないで…と言いたいところですが、個人的には別に読んでも問題ないと思います。私自身、事前にネタバレブログ読んで観賞しましたが全然関係なかったんですよね。
他のブログでも散々書かれてますが、この映画はストーリーを追うものではありません。
ストーリー以外の部分には魅力はあったと思います。その辺も余すことなく、沸き起こった感情を悔いのないよう記憶のある限り書いていきます。

 

1.巨人襲撃前


エレンがただのクズ野郎に成り下がっていた

1番ショッキングだったのは、エレンの人格がかなり変えられていたところでした。巨人襲撃前のクズさと言ったらもう…
 
 

冒頭、エレンたちの住む街の生活の様子が描かれます。
本郷奏多演じるアルミンと、水原希子演じるミカサは普通に働いているようです。
原作よりも年齢が上なのでまあそうなんだろうなって感じです。

いつも通り働いているアルミンの元に、またエレンがやらかしたみたいな知らせが入ってきます。あいつまたかよ…ってな具合で、アルミンはミカサを引き連れ、エレンがいるであろう草原に行くと、案の定、そこには不発弾の上に佇むエレンが遠くを見つめていたのでした…

まずもうこの時点で違和感ありまくりです。
エレンの登場シーンの厨二病臭さといったら!!
ケンカして仕事クビになって草原にポツンと佇む青年…(´;ω;`)
(しかし、その後出てくるシキシマ隊長の圧倒的厨二病オーラを前にしては霞むレベルです)

 

ていうか不発弾の上に登るとか狂気の沙汰としか思えません。挙げ句の果てにはアルミンとミカサを脅かす為に「ガンッ!」と蹴りを入れています。

「びびってんじゃねえよw不発弾だぞ?」

…これは正真正銘の死に急ぎ野郎だ…

 

登場シーンは厨二病でしたが、喋り始めたらただのクズ野郎でした。

エレンはどうやら仕事に就いてもすぐクビになるらしく、もう後がないぐらいヤバい状況になってるっぽいのです。
そんなエレンから飛び出た言葉は
「お前らこんなところで終わっていいのかよ」
「内地に行けば贅沢な暮らしが待ってる」
「それか…壁の外はどうだ!巨人なんか100年も現れてないんだからいるわけない。もしかしたら壁の外は楽園かもしれない!」
(うろ覚えですが大体こんなようなこと言ってました…)

なんでしょう、ダメな人の典型というか…自分が今こんななのは全部環境のせいだと言わんばかりです。
全部周りのせいにして普段の仕事もロクにできないような奴は内地に行こうが壁の外に行こうが大して変わらんだろうなあという感じがヒシヒシと伝わってきました。
東洋経済やダイヤモンドなどのビジネス系のメディアからは総叩きにされそうな青年です。

ていうか…エレンそういう設定でいいの?
平和ボケしないで、どこまでも自由を求める強い意志を持ったエレンはいずこ…?そこって進撃の核になるところではないの…?

アルミンは頭脳派…?

エレンの詭弁に真摯に耳を傾ける心優しき友人アルミンは、エレンが登っていた不発弾に、絵が描かれているのを発見しました。
アルミンは「これは…海だ!やっぱり実在したんだ!」とか言ってましたが、その絵というのが…何故か赤いビキニを着た女がどーんと描かれており、背景が青いのでまあ泳いでるんだろうなというのが想像できるぐらいの代物です。

…え、アルミンさん、なんでこの情報だけで海って判断したの?川でも池でもなくなんで海って判断したの?根拠は?

もし彼が会社員だったら、上司からはこんな風に詰められていたでしょう。

アルミンはエルヴィンやハンジに次ぐ頭脳派として大活躍するわけですが、実写版ではそういう役割はあんまりないのかな…

自分の都合のいいように情報を解釈する彼もまた、東洋経済やダイヤモンドからは真っ先に叩かれるでしょう。

アルミンも壁の外の世界に強い憧れを抱いているんだよってことをアピールするための一幕だとは思いますが、もうちょっと上手い見せ方あったでしょう…

 

ミカサはイマドキなゆるふわ系女子だった

エレンとアルミンのキャラ設定にめちゃくちゃへこまされましたが、ミカサはどうだったかというと案の定へこまされました。

なんか、なんと言えばいいのか…薄い…ただの可愛らしい女の子でしかない…

厨二病でヒモ男な将来しか見えないエレンに言い寄られて、悪い気はしてなさそうなミカサは、寿退社を目指すゆるふわ系女子そのものでした。

覚醒後はミカサっぽい雰囲気は出してたもののちょっとちがう…(後述します)

 

超大型巨人襲来 

超大型巨人と一般巨人のクオリティの落差


そして、エレンの思いつきで壁際まで来てしまった3人。

エレンは本気で壁を登って越えようとしてましたが…え、どうやって登ろうと思ってたの?登るための道具持ってた?持ってないよね…?ボルダリングみたいに都合よく掴める岩とかないよ?

3人が壁際でちんたらしてたら兵隊に見つかって怒られてしまいます。そこに、ピエール瀧演じる「嘆きの先導者:ソウダ」が登場。(原作だとハンネスさんみたいな立ち位置かと思いきやもうちょっと色々兼ねてるっぽい)
いよいよ壁外調査が始まるから、エレン行ってみろよと伝えます。
喜ぶエレンは、ミカサをまっすぐ見つめました。
恐らく一緒に行ってくれないかと言おうとしてたとおもんですが、隣にいる(親友であるはずの)アルミンは無視です。ついさっき壁外への憧れアピールしたのにね。ほわー(^O^)

そしてエレンが「ミカサ…!!」と言いかけた時、突如地響きが。
短い地震が連続して響いて、明らかに不穏な空気に包まれ、エレンたちの真上に超大型巨人登場。
壁が壊され、破壊された壁の破片が飛び交い、街中はあっという間にパニックに陥ります。

この辺の演出は、さすが特撮出身の監督が撮ってるだけに、突然日常が崩壊した絶望感やパニック状態の人間の怖さが上手く演出されていたと思います。

進撃の巨人の象徴とも言える超大型巨人も素晴らしいクオリティだったと思います。

フルCGではなく、実際に人形を作って、顔の表情や指1本1本を複数人のスタッフで操作して、あのような臨場感ある仕上がりに持っていったと。

(しかし…あんなに壁際にいたエレンたちが逃げられるのはちょっと無理ありすぎでは…とも思う)

一方で、一般巨人のクオリティが…

人間が演じているからしょうがないのかもしれませんが、巨人ていうか「人間」でした。特殊メイクしたり人間の身体とは違った感じを出そうともしてましたが、やっぱり元が人間だとなあ…

進撃に出てくる巨人の怖さって、なんとも言えない不気味さが結構大きな要因だと思っていて。

意思が読み取れない呆けた表情、比率が完全におかしい体型など、自分たちと大枠は似てるけど何かが決定的に違うと感じさせる要素がかなり薄かったと思います。人間を食い殺すシーンは良くも悪くもB級映画のようでした。

 

エレンの強靭な意志が生まれるきっかけが…

大混乱のなか、エレンとミカサはしっかり離れずに逃げていたのですが、赤ん坊を抱えた女性が転倒し、なかなか起き上がることができない様子を見てミカサが助けなきゃ…と言うと、エレンが代わりに女性を介抱します(それまでの言動から、エレンは自分の身を挺してまで人助けするような人間とは思えないので白々しさが漂います)。

しかし赤ん坊は取り残されたまま。ミカサは赤ん坊を守るように抱え、その場にうずくまってしまいます。

エレンは人の波に逆らえず、謎の建物(特段頑丈そうでもないのに「ここに入れば安心!」てな勢いで人々がなだれ込んだ木造の建物)に押し込められてしまいます。

外には巨人。ミカサは動けない。外に出ようとすると「扉開けたらぶっ殺す」と言わんばかりにガンを飛ばしてくる周囲の人々。

目の前にいるミカサを助けられないという悔しさともどかしさを感じるエレン。

これ原作で言うと母親が食べられるシーンとリンクしますよね。

「大切な人を殺した巨人を駆逐したい」

「巨人を駆逐するには力が必要だ」

という、その後のエレンの原動力となる感情が芽生えるきっかけをちゃんと描こうとしているのはいいなと思いました。

(でもそのあとのエレン、あんまり復讐に燃えてる感じがしなかったんだよなあ…何で調査兵団に志願したのか動機がいまいちはっきりしなかった)

 

混乱の中でミカサは行方がわからなくなり、エレンにガン飛ばしてた人は全員食べられ、巨人に蹂躙され廃墟となった街をふらふらと歩くエレン(あれ?さっきまで大量にいた巨人たちはどこに行ったのかしら?)。

ここから2年後の世界に移ります。

 

ちょっと長くなったので一旦ここで切ります。

記憶が消えないうちに第2弾書かないとだな…