Mizuoの日記

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予想以上に良作だった「HiGH&LOW THE MOVIE2 / END OF THE SKY」感想(ネタばれあり)

9月に入って急に秋めいてきましたね。涼しくなって空気も澄んでいる感じがします。

 

そんなさわやかな空気をシカトして、今、日本中にアツい旋風を巻き起こしている映画があります。

そうです。「HiGH&LOW THE MOVIE2 / END OF THE SKY」です。

皆さんもう観ましたよね。

 

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8月9日に公開され、現在興行収入10億円突破したらしいです。

(1作目が20億円ぐらいだったからもうちょっと頑張ってほしい)

 

予告編を見まくって期待値マックスに高めて観てきたんですが、なんか、今回は拍子抜けするぐらいちゃんと作られていました(失礼)

 

1作目の「HiGH&LOW THE MOVIE」はあんまりストーリーを気にしちゃいけないファンtジー要素満載な感じで、2作目(てかスピンオフ?)の「HiGH&LOW THE RED RAIN」はとにかくUSBが大事なんだということだけが伝わってくる内容でしたが、今作は割と筋書きがあったような・・・

 

ちなみに1作目の詳細はこちら

mizuochacha.hatenablog.jp

 

【おおまかなあらすじ】

九龍グループの機密情報を公開しようとする雨宮兄弟&琥珀さん・九十九さん。

そこに突如九龍会からの刺客が現れ、機密情報が入れられているUSBをめぐって激しいバトルが勃発。

 

一方、S.W.O.R.D.地区を牛耳る5つのヤンキーグループの1つWhite Rascalsと、悪のスカウト集団DOUBTの抗争が勃発。

S.W.O.R.D.連合軍 VS DOUBT・MIGHTY WARRIORS・プリズンギャングの合同チームの喧嘩が始まる。

そこに忍び寄る九龍グループの影・・・

 

結局喧嘩しかしてませんが、いろんな思惑が交錯してて一応人間ドラマもありました。

 

 

とはいえやはり見どころはアクションと魅力的なキャラクターたちなわけで。

全編通して語りたいところだらけなんですが、とりあえず個人的なハイライト&突っ込みどころをかいつまんで紹介します。

 

ハイライト①雨宮兄弟&琥珀さん・九十九さん VS 九龍会のカーチェイス戦はマジでアツかった

 

九龍会は警察とねんごろな関係だということが前作の「RED RAIN」で判明しています。

雨宮兄弟の長男・尊龍が命がけで守った、九龍会と国の癒着がまるわかりになるっぽいデータが入ったUSBをめぐって、今作も激しい戦いが繰り広げられました。

 

映画中盤で、雨宮兄弟&琥珀さん九十九さんコンビ VS九龍グループの黒崎会のめちゃくちゃなカーチェイスが繰り広げられ、死闘のはてにUSBに保存されていたデータがついに公表されました!よかったね尊龍!

 

あのカーチェイス、かなり見応えありましたね。ワイルドスピード・・・は言い過ぎかもですが、邦画の中で1,2を争うぐらい派手で迫力あるカーチェイス&アクションシーンが撮れてたのではないでしょうか。個人的にはこの映画の一番の見せ場だと思いました。

(クライマックスの喧嘩シーンも派手だったけどカーチェイス×格闘シーンの迫力は尋常じゃなかった。多分あんまりスタント使ってなかったし)

 

カーチェイスもすごかったんですが、黒崎会からの刺客として送り込まれた小林直己さんの強敵感がやばかった。

倒しても倒しても顔色1つ変えず追ってきてバイオのタイラントばりに怖かった・・・(一言もセリフなかったし)

 

 

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いやー。怖い

 

 

アクションもさすがのキレキレ具合でした。

1作目でほぼ無敵なんじゃないかと思われた琥珀さんと互角に渡り合ってましたしね。

 

全体的に大満足なカーチェイスでしたが、1つだけ納得いかなかった点があります。

USBのデータを公表するまでの一連の流れのところです。

 

カーチェイス中に何とかUSBのデータを送信しようともがくTAKAHIRO。ようやくPCとUSB両方を入手し、さあデータ送信するぞとなるところ・・・

 

順を追ってみていきましょう。

 

 

1.橋の上を爆走する車の中で、TAKAHIROがUSBをPCに挿してデータ送信開始。

 

2.その直後に車が橋から落下。

 

3.データ送信が完了しないうちにTAKAHIROと琥珀さんは車を脱出。(この時点で送信の進捗は65%ぐらいだった)

 

4.車が着水する寸前でデータの送信は完了。TAKHIROさんと琥珀さんは橋の上で車が沈んでいく様子を見届ける。

 

5.雨宮兄弟と琥珀さん・九十九さんは目的を達成してやりきった感を出す

 

 

・・・いやいや、観客である我々は送信完了したの確認できたけど、お前らは完了したの見届けてないだろ!!!

データ送信が70%ぐらいの段階で着水してたら送信できてないでしょうが!!!

そんな確証持てない状態でよくやり切った感出せるね!!!

 

ビジネスマンならやりがちですよね。ちゃんと送信完了してるかどうか確かめなくて結果送れてなかったってやつ。詰めが甘いって怒られるやつ。

 

重要なデータであればあるほど、普通のビジネスマンなら送信完了確認しないと気が気でないはず。

 

ただ、彼らは普通の人間とは異なる枠組みで生きているので器の大きさが違います。

完了するに違いないと確信していたのでしょう。

琥珀さんがそう思うならそれが正解なのです。

 

てか、そもそもUSBがこれほど重要な存在になっていること自体に違和感を抱いてたんですよね。

 

USB・・・今時USB・・・尊龍兄ちゃんがクラウドの存在を知っていれば、大体の悲劇は防げていたかもしれません。

 

ハイライト②パルクールと格闘技の融合

パルクールは、簡単に言うとありえない距離から飛び降りたり壁から壁へひょいひょい移動したりと、マリオみたいなアクションを実際にやっちゃう競技のことです。

RUDE BOYS=パルクール集団で、人間離れした身体能力を持つ人が集まっています。

 

過去作品ではパルクールと格闘技があんまりうまく溶け込んでないというか、ただ飛び回ってるだけやんて印象が拭えなかったのですが、今作はパルクールと格闘技が結構なレベルで融合していたのではないかと!

 

高さのあるジャンプからの強烈なキックとか、見ててうおおお!ってなりました。

RUDE BOYSが喧嘩に参戦すると縦の動きが加わって立体感が出て、画がダイナミックになるんですよね。そういう効果も狙ってパルクールが取り入れられてるんだろうあ。

 

リベリオンが「ガン=カタ」を創り、1つのジャンルとして確立させたように、HiGH&LOWがパルクール×格闘技という新しいジャンルを生み出すことになるといいですね!

(そういえばRED RAINで雨宮兄弟がガンカタっぽいアクションしてましたよね)

 

 

RUDE BOYSまわりで唯一心残りなのは窪田くんのアクションシーンが一切なかったこと。

なぜだ・・・かなりアクションできるのになんてもったいないことを・・・

 

病気が進行していてかなり弱っているという役柄なのでしょうがないのですが、そもそもなんでそんな設定にしたんだ!!そんならあんまりアクションできない俳優さんでもよかったやん!!なんてね・・・

 

次回作では活躍してくれるんでしょうか。

 

 

ハイライト③達磨一家がどんどん派手になっていく

 HiGH&LOWには個性豊かなヤンキーグループがたっくさん出てきますが、その中でも異色の存在感を放っている達磨一家。個人的に一番好きなグループです。

 

初登場時から派手でしたが、回を重ねるごとにどんどんどんどん派手になっていきますね。

 

まず拠点。最初はどこかのお寺だったのが、今作では達磨一家本拠地なるものが登場。

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質素な寺から一転、ギラギラビカビカな空間で美女をはべらしてらっしゃいます。

え、そんなキャラだっけ・・・

 

 

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頭の林遣都くんもどんどん貫録を増しています。

下瞼に赤いラインを引いてましたがよく似合ってました。全編通して左目を細めてわざと顔を歪めてたんですが、それも貫録を出すための演出なのでしょうか。

衣装も派手になってるし髪型もどんどん爆発してきてるし、次回はどんな風貌になっているのか・・・

 

(そういえば鬼邪高校の頭を務める山田裕貴くんも囲みアイライン引いてましたが、あれも似合ってますよね)

 

 

 

 

ハイライト④山王連合会ってもしかしてブラック企業・・・?

 今作では、山王連合会の内部分裂が描かれます。

 

九龍グループが推し進めるカジノ計画には全員が反対しているかと思いきや、実は肯定派がいることが判明。

 

山王連合会の一員であるテッツの実家は銭湯を営んでいるのですが、どうやら経営難に苦しんでいるよう。

カジノ計画が進めばリニューアルオープンできるし人も増えて経営難から抜け出せるかも・・・!という期待を抱いているテッツ。

 

その話をきいたダンも、カジノ計画ってそんなに悪くないんじゃないかと考え、岩ちゃんに進言します。

テッツの実家だけでなく、他にも経営難で苦しんでいるところはたくさんある。カジノ計画で救われるかもしれないぞと。

 

しかし岩ちゃんは頑なに拒みます。

「九龍グループがいる限り、この街は良くならねえ」

(いや、お前らがいてもそんな良くなってないように見えるけど・・・むしろ火種・・・)

 

「何か他にできることがあるはずだ。テッツは本当に何もかもやりきったのか?」

 

って言ってるお前は収益改善のために何かやってるのかよ!!って突っ込むのはナンセンスですね。

正論ちゃ正論だけど・・・漂うブラック臭・・・(最近炎上したキリンのあれみたいな)

 

そこでチハルが「そもそも、俺らって何と戦ってるんですかね」とかなり核心を突いた問いを投げかけます。

 

しかし岩ちゃんは「自分たちがこの街を守っている」の一点張り。

 

別のシーンでは、山王連合会のたまり場「ITOKAN」を切り盛りするナオミが「あいつらなんで喧嘩するんだろ。喧嘩じゃ何も変わらないのに・・・」とそれ言っちゃおしまいだろみたいな言葉をぽつりとつぶやきます。

 

それに対し琥珀さんはこう答えます。

 

「確かに、喧嘩をすることは間違ってる。でも、喧嘩をしなきゃいけないというあいつらの気持ちは間違っちゃいねえ」

(大体こんな感じだったと思う)

 

・・・ん?(;^ω^)

まあよくわからんけど琥珀さんがそう言うなら間違ってないのでしょう・・・

 

この一連の流れから、喧嘩の無意味さは彼らも自覚しつつ、論理など関係なくやらなきゃいけない時があるんだ、その時は全力でぶつかれみたいなメッセージを感じたり感じなかったり・・・

 

大事なのは本人が納得しているかどうかですからね。外野がとやかく言うことではないのかもしれませんね。

 

 

ハイライト⑤NAOTOさん

 

今作からついにNAOTOさんが登場!待ってました!!

私は三代目J Soul Brothersが割と好きなんですが、その中でもダントツでNAOTOさんが好きです。

 

何が良いかってその圧倒的なダンススキル。

 

三代目J Soul Brothersのリーダーであり、EXILEのメンバーでもあるNAOTOさんは、多分国内トップクラスのスキルを持つダンサーです。

 

三代目のダンサー勢はみんなダンスうまいのですが、NAOTOさんは群を抜いてると思います。

 

 ダンスが上手いってか、そもそも身体能力が高い。

 

 

こっちの記事でNAOTOさんの身体能力の高さについて語っています。

mizuochacha.hatenablog.jp

 

 

今作でも抜群の身体能力を活かしたキレッキレのアクションを披露していました。特にクライマックスの、岩ちゃんとNAOTOさんがタイマンで喧嘩してる時のアクションが凄かった。 

 

岩ちゃんが滑り込んできて足払いをする

NAOTOさん前方にジャンプ

前のめりになってバランスを崩し手をついてそのまま倒れるかと思いきやよくわからない身のこなしで体勢を整えてすぐさま攻撃に移る

 

地味っちゃ地味なんですが、え?人間てそんな動きできんの・・・?と情報処理に時間がかかってしまいました。

 

このシーン、アクションにフォーカスした予告編でも見られます。

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(5分32秒あたり)

 

 

NAOTOさんが頭を務めるプリズンギャングはかなりの猛者ぞろいぽかったんですが、その中の一人、なんか見たことあるなあと思ったら、園子温監督の「TOKYO TRIBE」に亀吉役で出てた岩永ジョーイさんというダンサー兼俳優の方でした。

TOKYO TRIBE」でかなり素早い身のこなしを披露していましたが、今作では更にスピードに磨きがかかってました。

 

 

あの迫力はぜひ映画館で味わってほしい

まだまだ語り切れない魅力が詰まった今作、特にアクション好きな方はぜひ映画館で堪能してほしいです。

 

 

てか、これで終わりだと思ってたらもう1本あるんですね。

次回は11月11日公開らしいです。

 

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