菊地成孔プレゼンツ 〈モダンジャズ-ディスコティーク新宿〉
昨晩開催された菊地さんのライブイベントに行って来ました。
菊地成孔さんは名前は知ってたけどなかなか良さが理解できず、最近ようやくあれ、良いなあと思ってきて、ふと買ってみた「南米のエリザベス・テイラー」でおもきしハマってしまいました。
↓の曲はアルバム収録曲の「恋の面影」です。
気だるくて官能的です。
そんな菊地さんの今回のイベントは、中村ムネユキさんのDJプレイ、菊地さんおすすめのバンド「ものんくる」のライブ、菊地さんのDJプレイの三部構成で計4時間。
あっという間でしたあっという間。
まず中村さんの選曲がとてもよかった。
ほんとに捨て曲なしだった。
その中で一番引っかかったのがこちらの曲でした↓
Steve Coleman and Metrics - Laxed & Warped
まじかっこいい。
今まで聴いたHIPHOPの中で一番かっこいいと思いました。
(さっきからかっこいいしか言ってなくてすみませn)
15年以上前の曲とは思えない。
shazamさんありがとう。
開演10分前に入ったら既にDJプレイ始まっていて、座席は全て埋まっていたんですがフロアはスカスカ。ロマンスグレーのおじさま2人と女性がゆらゆらしていて変な空間だなあと思ったら1人は大粒、1人はよく見ないと分からないくらいの水玉模様のシャツを着た若い男二人組が文字通りフロアに踊りでてノリノリで踊リ始めました。
座席はフロアをぐるっと囲むように設置されているので、衆目にさらされながら自由に踊れるなんてひと目を気にする自分にはできないなあ、羨ましいなあと思っていました。
約1時間のアツいDJプレイの次は、ものんくるのライブ。
メンバーがステージに現れると…あれ!?さっき踊ってた人やん!!
そうです。フロアで周りの目を気にすることなく踊っていた2人は、ものんくるのベースとドラムの人でした。なんか納得。
ものんくるは昨年結成されたポップスバンドで、Vo.の吉田沙良とBa.の角田隆太の2人を中心にその都度メンバー編成を変えていってるらしいです。ピアノとドラムの人はほぼ固定メンバーぽかったですが。今回はその4人とフルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが加わった編成でした。
ものんくる -朝露の降りること 2012.5.17@motion blue yokohama
youtubeに音源があまりなく惜しい…てかCDも1枚しか見つからなかった…変拍子で複雑だけどキャッチーな曲が多く、歌詞も哲学的な雰囲気が漂っていて、若いのにとてもクレバーな印象がありました。
メンバーの皆さんの演奏技術もすごくて、特にボーカルの吉田さんはすごく可愛らしい雰囲気なのに歌唱力、肺活量、表現力全て圧巻でした。
演奏終了後、いやあすごいバンドだったなあと思って、会場の後ろにあったアルバムコーナーを見ていると、ベースの角田さんとプロデューサーらしき人が「お、買いますか?でも今回やった曲ほとんど入ってないんですよー^^」と話しかけてきてくれて、びっくりしてしまって「あ、あの、すっごい、すっごい良かったです!!」と噛みまくりながら言ってその後もなんか話した気がしましたがテンパってたので覚えていません。
こんなに音源が少ないと思ってなかったから、その時にもっと音源ないか聞いとけばよかった…
こちらのバンド、来年菊地さんプロデュースでアルバム発売するらしいです。
すごい楽しみです。
思いがけず良いライブが聴けて満足したあとは、いよいよメインの菊地さんのDJプレイが。
前半は映画のサンドトラック的な音、後半はジャンルよくわかんないけどとにかく踊れる曲が押し寄せてきて(DCPRGの曲もあったかな)、時間が経つのが怖い、このままずっとここにいたいぜ!!ディスコヤッフー!!みたいな完全にトリップ状態になっていました。(なんもキメてないですよ)
菊地さんの選曲ももちろんすごくて、少しでも収穫をと思ってshazamで検索しましたがほとんど出て来なかった…
そしてあっという間に12時に。最後は今月91歳で亡くなったジャズピアニストのDave blubeckのとTokyo Trafficで締めくくられました。電車の時間ギリだったので曲の途中でドロンしました。
いやしかし、DJプレイ中の菊地さんはとってもセクシーでした。
DJプレイ見てセクシーって思うことなんて全然無かったんですが…恐るべし。
来年の3月に菊地成孔とぺぺ・トルメントアスカラールのライブがあるようなので、是非観に行こうと思います。今度は菊地さんの演奏が聴きたいです。
と、菊地さんのラジオ聴きながら思うのでした。