【超個人的】グッとくるアルペジオソング18曲
最近ラジオ、Spotifyなどいろんなところで流れてるこの曲。
流行ってるみたいですね。
Stingの「Shape of My Heart」のギターリフをサンプリングしてるんですが、この曲が流れるたびに「あーやっぱこのギターリフ最高やわあ・・・」となり、「これ以上のアルペジオないわあ・・・」と感傷に浸ってます。(そして気づくとStingの原曲聴いてる)
「Shape of My Heart」をエンドレスリピートしてると、ふと「自分アルペジオ大好きだよな・・・」と気付きました。私が好きな曲って大体アルペジオが印象的なものが多いんですよね。
というわけで、個人的にグッとくるお気に入りアルペジオ曲をまとめてみました。
アルペジオって・・・?という方へ
アルペジオは、和音を構成する音を一音ずつ演奏する手法のことです。
個人的には、一音一音を等間隔で演奏するのが王道アルペジオって感じがします。
アルペジオの基本や王道ソングに関しては、私が尊敬してやまない音楽プロデューサーの蔦谷好位置さんがこちらの動画で語り尽くしてくれているので、気になる方はぜひ聴いてみてください。
(ちなみに蔦谷さんもStingの「Shape of My Heart」を紹介されてました。やっぱりアルペジオを語る上で外せないんだな!)
ラジオ内でも語られていますが、アルペジオの祖と言われているのはバッハらしいです。(というか、音楽を形式化したのがバッハみたいな)
「無伴奏チェロ組曲」とか、確かに超美しいアルペジオで構成されています。
ぶっちゃけクラシックはそんなに興味なかったのですが、ちょっとDigってもいいかなと思いました。
アルペジオってものすごく汎用性の高い技法で、ほぼすべての音楽ジャンルで使われています。
まあでもヒップホップやファンクなど、ビートがメインの音楽では少ないかもですね。
今はヒップホップが流行っているので、数年前に比べるとアルペジオが効いてる曲は減ってるかもしれません。
最近の曲でパッと思いつくものだと、BTSの「FAKE LOVE」ですね。
イントロの、物悲しいアルペジオとても良いですね。
個人的には、アルペジオって「情緒的」「退廃的」「ゴシック」な雰囲気を醸し出してくれるイメージがありました。(私が聴いているジャンルがそっち寄りなだけでした)
でも蔦谷さんも「感情を増幅させる効果がある」と言ってるし、なんかしらの感情を高ぶらせるんでしょうね。
お気に入りアルペジオソング:V系編
まず外せないのは・・・そう、LUNA SEAですね。
アルペジオの名手であるINORANが生み出すメロディーの美しいこと・・・
作曲方法とか演奏方法とかはよくわかりませんが、「INOペジオ」って言葉があるぐらいINORANのアルペジオって独特らしいんですよね。
個人的には、INORANはアルペジオ演奏時に音の輪郭をぼかして幻想的な雰囲気を醸し出すのがうまいなと思います。
そんな幻想的なINOペジオが炸裂しているのが「Gravity」です。
INOペジオも素晴らしいですが全体的にクオリティが高くて本当に本当に美しい・・・最高・・・
LUNA SEAの中で一番好きな曲です。
LUNA SEAのアルペジオソングはたくさんあるんですが、もう1つ印象的なのは「In silence」ですね。
視聴版では聴けないんですが、イントロのアルペジオが耽美で素敵すぎる。さすがINORAN・・・と思いきや、こっちはSUGIZOが弾いてるんですよね。
SUGIZOのアルペジオはエッジが立ってて音がくっきりしてる印象です。どちらのアルペジオも大好きです。
こういう、当時のヴィジュアル系っぽい耽美で退廃的なアルペジオが大好物なんですが、もう一つ絶対に外せないバンドがありますよね。そうです。ラルクです。
ラルクのアルペジオといえば、やっぱり代表的なのは「虹」でしょうね。
SAKURAが脱退し、活動休止後一発目に発表された「虹」。 ラルクらしさが凝縮されたイントロのアルペジオを聴いて涙したファンは少なくないでしょう・・・
もう1つ、ラルクの世界観が表現されている曲として「いばらの涙」を挙げておきたいです。
神を盲信する信者が、祈りを捧げながら火刑に処されてる様子を描いている曲(と思われる)なんですが、そんなダークで救いのない世界観にぴっっったりなアルペジオ。Kenちゃん最高だわほんま。
(ちなみに、いばらの涙をライブでやる時、毎回ステージに火柱が噴きだす演出が入ります。アリーナの二階席にいても「あっつ!!!」って感じるんで、ステージにいるhydeさんたちはどんな灼熱地獄を味わっているんだ・・・しかもそんなの微塵も感じさせない余裕のパフォーマンスを維持している涙・・・、と彼らのプロ魂にひれ伏すことになります。)
LUNA SEA、ラルクときたら次はGLAYしかないですね。
正直、LUNA SEAとラルクに比べるとGLAYはそこまで聴き込んでないのですが・・・GLAYで一番好きなのは「Missing you」という曲で、そちらもよく考えると退廃的なアルペジオが炸裂していたのでした。
絶望感漂うストリングスと、物悲しいアコギのアルペジオがマッチしてなんとも言えない寂しさが漂っています。
(GLAY好きな友達に、「Missing Youが一番好き」だと話すと「GLAYの中でもヴィジュアル系っぽいもんね」と言われて確かに!って思いました。そして私ってそんなにヴィジュアル系っぽい曲に惹かれてたのかと気付かされました。)
ヴィジュアル系ではないんですが、イエモンもアルペジオの宝庫なんですよね。
グラムロックの系譜にある彼らの耽美な音楽にアルペジオが入ってこないわけがない。
2016年に活動再開した時の一発目の曲「砂の塔」も、美しいアルペジオが炸裂していますね!
お気に入りアルペジオソング:J-POP編
V系っぽい耽美なアルペジオソングばっかり紹介しちゃいましたが、もちろんアルペジオが活きる領域はそこだけじゃありません。
例えばUVERworldの「CHANCE!」。
シンセのキラキラしたアルペジオが元気をくれます。(私は就活の時この曲にものすごく励まされました)
アルペジオがぶち上げ役を担っているT.M.Revolution 『HOT LIMIT』 。
こういう感じのネアカなアルペジオ、90年代J-POPにたくさん使われてた気がします。
肩の力が抜けたリゾートアルペジオポップソングといえば、RIP SLYMEの「楽園ベイベー」。
星野源「フィルム」のイントロのアルペジオも素敵です。癒し系アルペジオ。
J-POPアルペジオの金字塔的な作品はスピッツの「ロビンソン」ですかねやっぱり。
(蔦谷さんのラジオでも熱烈に支持されてました)
ああ、あとはglobeの「Can't Stop Fallin' in Love」ですね。これも外せない。
J-POPって、最大公約数的なメロディーが求められる一方で、一流のプロデューサーたちがいろんな音楽手法を自由にミックスして実験してる場でもあるんだろうなと蔦谷さんのラジオを聴いていると思います。
お気に入りアルペジオソング:おしゃれな曲編
アルペジオっておしゃれ感出すのも得意ですよね。
Nulbarich の「In Your Pocket」はイントロのアルペジオ始まった瞬間に「これはおしゃれな良曲だ・・・!」ということがわかります。
「プリンス・オブ・R&B」ことTrey Songzは、切ない雰囲気をアルペジオでスマートに増幅させています。(?)
ポップユニットshowmoreの「circus」は、シンプルなアルペジオが都会っぽい虚無感を漂わせています。
お気に入り・・・というより紹介しといた方が良いかなと思う曲
気の向くままに好きなアルペジオソングを紹介してきましたが、とある方面から
「おい!アルペジオ特集なら絶対に避けて通れないお方がいるだろうが!!!」
という声が聞こえてきそうです。
そうです。アルペジオの祖であるバッハに猛烈に影響を受けたギタリスト、Yngwie Malmsteenです。ギターキッズにとってはレジェンド的な存在ですよね。
大学時代は軽音楽部だったので教養のためにメタル聴いてたときもありましたが、そこまでドハマりすることはありませんでした。(が、あんなイカつい人たちが裏でものすごい地道に練習して超絶技巧を習得しているというギャップは好きです。)
イングヴェイ=速弾き、速弾き=イングヴェイと言っても過言ではないぐらいの方なんですが、彼の速弾きはアルペジオがベースでクラシック的な要素が多く、ピロピロ速弾しまくってるのに情緒的ですらあります。
「Arpeggios From Hell」なんて曲も作ってるから本当にアルペジオ好きなんでしょうね。
いやなんかもう・・・純粋にすごいです。
なんでこんなにアルペジオが好きなのか
自分がなぜここまでアルペジオに惹かれるのかよくわからないんですよね。昨日も友人にアルペジオ愛を語ってしまったんですが、なぜアルペジオが好きなのかという核心的なところは最後まで説明できませんでした。
蔦谷さんのラジオに、「日本語が高低アクセント(音の高い低いで言葉の意味を使い分ける)だから、日本人はメロディアスなアルペジオに惹かれる」という意見が寄せられてましたが、個人的にはあんまりしっくりこず・・・(強弱アクセントの英語圏でも素晴らしいアルペジオが死ぬほど生まれているから)
別に説明する必要もないんですけどね。
まだまだ知らない良アルペジオソングはたくさんあると思うのでどんどんDigっていきます。
「こんな曲もオススメだよ!」みたいなのあったらぜひ教えてください。