Mizuoの日記

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実写版「進撃の巨人 」悔いなき感想(詳細なネタバレあり)Vol.2

ちょっと間が空いてしまいましたが、実写版「進撃の巨人」の感想第二弾いきます。

前回は超大型巨人が襲来して街が破壊しつくされたところまで書いたので、今回はそこから2年後の、エレンたちが調査兵団に入隊したところからいきます。

 

前回まではこちら

mizuochacha.hatenablog.jp

 

エレンとアルミン、調査兵団に入隊(他のメンバーも初登場)

2年後、エレンとアルミンは調査兵団に入団しました。

(ミカサは死んだことになってます)

調査兵団に入る直前、兵士たちは家族との別れの挨拶をするわけですが、そこでサシャ初登場。会話を聞く限りではサシャをお金目的で調査兵団に売り飛ばし、子供との別れよりお金にしか目がいかないようなクズそのものな親でしたが…なんか、わざわざそんなクズ親設定にする必要ありました?ってかんじでした。

(原作のサシャの親は聡明で愛情深い人だったと思うんですが…)

 

サシャだけではなく、他の家族もなんかワケありっぽい雰囲気を出してました。いいじゃんそこは純粋に別れ惜しむかんじで…

 

あとジャンも登場します。エレンと喧嘩が絶えない仲なのは原作通りですが、その内容が本当に酷い。ちょっと知識ついてきた小学5年生が言ってるような下ネタの応酬。(しかもかなり下品)

原作では双方の言い分がまあ確かに一理あるなって思えるんですが、この喧嘩のシーンからはエレンもジャンもクズだな…という感想しか生まれませんでした。

 

調査兵団は、超大型巨人によって破壊された門を塞ぐための作戦を立案し、さあこれから実行に移すぞという時のようです。

 

その作戦というのが、穴の空いた壁の上部を破壊し、その瓦礫によって穴を塞ぐというものなんですが…え、マジですか…?

・壁の上部を破壊したらその部分だけ低くなっちゃうから巨人乗り越えてくる可能性あるのでは?

・両側の壁大丈夫?

・ていうか巨人がウロウロしているなかそんな高いところにどうやって爆弾仕込むの?

 

謎は尽きません。謎っていうか、個人的にはキチガイみたいな発案だなと思ったんですが、調査兵団の方たちは誰もそんなふうには感じなかったようです。

(頭脳派のアルミンも、サシャに得意気に作戦内容を話してましたしね…)

 

作戦開始(早々に崩壊)

 

そしていよいよ作戦決行。石原さとみ演じるハンジが指揮を取り、壁外に飛び出します。

出発時、夜間であれば巨人は活動しないけど、人の声には反応するからできるだけ声を上げるな、と注意を受けますが、これ完全に「絶対に声出すなよ!絶対だからな!」というウエシマ的な前振りにしか聞こえません。まあ案の定前振りだったわけですが。

 

ある地点まで行ければ安全だから、そこまではしっかり進むぞ!と意気込んで兵士たちを乗せたトラックが進みます。(実写版では自動車が出てきてました。)

 

へー、壁外なのに安全な場所ってあるんだ~何を根拠に安全なのかなあと思いながら彼らの行軍を見守っていると、不審な音が。周囲を確認するため兵士たちは下車し、周囲を確認しながらゆっくり進みます。

いや、そこ普通に車で突っ切れよ…と思っていると、ヒアナという実写オリジナルキャラクターが「赤ちゃんが泣いてる…助けなきゃ…」と言い残し、フラフラと廃墟の中へ。

もちろん、巨人に蹂躙されて2年経った壁外に赤ちゃんなどいるわけがありません。

心霊スポットに行ったら霊感あるアピールしたいがために「なんか体調悪くなってきちゃった…」「超寒いんだけど…」「今赤ん坊の泣き声聞こえたよね?私だけ!?」てきなこと言っちゃう系の女かとうんざり…

そんなヒアナを心配してエレンもついていきます。(エレンはこういう女にひっかかっちゃうタイプか…)

廃墟の中を進むと確かに赤ちゃんの泣き声が聞こえてきます。どこだどこだと探していたら、なんと赤ん坊の巨人が登場!

逃げ惑うエレンとイルナ、そしてこいつらのせいで他の巨人を起こしてしまい、調査兵団が襲撃されてしまいます。

 

皆逃げ惑い、それなりに応戦するなかで、実写オリジナルのサンナギという体格の良い(デブと言っても差し支えない)男性が、なんと斧を使って巨人の腱を切り、転倒させるという戦いを披露しています。

へー、巨人の方が足早そうだし、巨人の足元うろちょろしてたらすぐ食われそうだけどそんなことはないんだ、あと転倒させただけじゃ巨人死なないからあくまでサポートに徹するんだ、とか思ってたら、なんと巨人を投げ飛ばすではありませんか。

原作の設定では巨人てすご軽いらしいので投げ飛ばすことも不可能ではないかもしれません。しれませんが、投げ飛ばしたところで巨人は死にません。なぜ投げ飛ばす必要があったのかわかりませんが、とりあえずサンナギは勇猛な兵士だなというのはわかりました。

 

もうヤバい、ダメかと思った時、噂のシキシマ隊長とミカサが登場。立体機動装置を駆使し、鮮やかに巨人を屠っていきます。

しかし…立体機動装置の描写、合成感がハンパ無かった…スパイダーマンの映画のように、本当にNYの街を飛び回ってるようなあの浮遊感は一切体験することはできませんでした…

 

つかの間の休息(ストレス的ハイライト)

シキシマ班の活躍でなんとか切り抜けたものの、多数の兵士たちが食われてしまいました。

休息地点にたどりついた時、ジャンがエレンに向かって「お前らが余計なことしなければこんなことにはならなかったんだ!」的な感じで激昂しますが、いやほんとそのとおりよね。同情の余地ないわ。

 

そして死んだと思ってたミカサと再開を果たしたエレン(とアルミン。存在感薄い)。

エレンは感慨深そうにしてましたがミカサは無視。えっそこまで冷たくしなくても良くない?赤の他人じゃないんだから…ってぐらい冷ややかです。

 

なぜそんなに冷ややかなのか。

2年前、ミカサは巨人に襲われた際に腹部を損傷し、抱きしめていた赤ちゃんもどうやら食べられてしまったようです。それを全体的にエレンのせいにしているようです。

(八つ当たり感が否めない)

「世界は残酷」と言い放ち立ち去るミカサ。

 

その様子を見ていたシキシマ隊長がエレンを呼び出し、林檎をかじりながらよくわからない厨二病発言を連発します。

ていうか、林檎をドヤ顔でかじるのやめて…いつの時代の演出だよ…

 

その後、何故かミカサがピアノを弾いているシーンに。

まあ廃墟の中にあるピアノだから当然かもしれないのですが、ピッチが合ってない非常に不快な音が奏でられ、私のストヘス区…じゃなかった、ストレスは最高潮に。

 

ミカサとエレンでなんか話してた気がしますが、そこに再びシキシマ登場。明らかにミカサとただならぬ関係にあることをアピールしてきます(もちろん林檎を使って)。それを見たエレン絶叫。(奇遇だね!私もあなたたちのクズぶりに耐えきれなくて絶叫しようとしてたところだよ!)

 

傷心のエレンに、例の、霊感あるフリして周りの気を引きたい女、ヒアナが現れ、エレンを少し離れた廃墟に連れ出します。

 

廃墟に潜り込むと、なんと行為に及んでいるカップルが!

結構すぐ横にエレンとヒアナがいるんですが「ここなら誰にも見つからない」とか言っちゃってます。お前ら本当に兵士かいな…

 

そんなカップルを横目に、なぜかヒアナもそういうモードになってしまったのかいきなり自分の胸をはだけさせ、「子持ちはいや?」と言いながらエレンの手をぐいっと引っ張って揉ませるという奇行に及びます。

「子持ちはいや?」て…今はそこ問題じゃねえよ!

と思った矢先に巨人に見つかってしまい、あっさりと食われてしまうヒアナ。

 

…はあ…死亡フラグは観客に感情移入させるために立てるものなんだから、もうちょっと共感できるような、同情できるようなエピソード入れることはできなかったのかね…

 

安全だと思われていた休息地点はやはり全然安全ではなかったようです。

巨人が大量に群がってきてあっという間に大ピンチに。

 

終盤のエレンゲリオンVS巨人の描写は結構エキサイティング

この辺りから少しずつ原作に近い描写が出てきます。

シキシマにけしかけられたエレンは立体機動装置を使い、果敢に巨人の群れに飛び込んでいきます。しかし立体機動装置を上手く使えないため、まず左足を食われ、そのごアルミンを助けようとしてアルミンの代わりに巨人の口の中に滑り込み、巨人の歯で右手を切断されます。

 

そこから覚醒してエレンゲリオンになり、巨人を次々と駆逐するんですが、そのへんはかなり興奮しました。

映画を見て蓄積された怒りを一心に受けたエレンが、その怒りを巨人にぶちまけてるんじゃないかと錯覚してしまうような爽快感。

原作では、初めてエレンゲリオンの戦闘をみたミカサが「人類の怒りが体現されたかのように見え」て高揚したと言ってますが、実写版は観客の怒りを体現することで原作のミカサの高揚感を追体験できるようになってます!( ゚Д゚ノノ☆パチパチパチパチ

 

エレンゲリオンは一般巨人とくらべてかなり精巧に作られていたので結構かっこよかったです。やっぱり映画だと巨人VS巨人のダイナミックな戦闘が映えますね。

 

ひと通り巨人倒して朽ち果てた巨人の中からエレンが出てきてソウダが適当に巨人の仕組みをネタバレさせてドタバタしながら映画は終了。

 

 

 

とまあ、ラストのエレンゲリオン戦以外はとんでもなくストレスフルな映画でした。

後編ももう少しで公開ですね…次もほぼ確実もストレスが溜まる展開になりそうですが、進撃の巨人ファンとしては観ておかなければならないという無駄な使命感に駆られているので多分観に行きます。映画館で観ないとつまんなそうだし。