New Acoustic Camp 2012
9月22、23日にキャンプとアコースティックライブを楽しむ野外フェス、New Acoustic Campに行って来ました。去年も行ったので2回目。
PESのエントリーで書いてたやつです。
こちらのフェスはBRAHMANのボーカルのTOSHIーLOWさんが発起人となって開催されているフェスで、今年で3回目みたいです。
あんまり知名度はなく他のフェスに比べれば規模は小さいですが、出演アーティストがなかなか素晴らしいラインナップでお得感満載です。
今回観たアーティストは、
【1日目】
・福原美穂
・Permanents
・ORANGE RANGE
・Char(ちょっとだけ)
・OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND
【二日目】
・PES
でした。こう書いてみると少ないな…
去年はコテージに泊まったのですが今年はテントを張ったので、予想以上にそちらに時間を取られてしまいました。
でもキャンプ楽しかったし確実に観たいアーティストは観れたので大満足です。
一日目は絵に描いたような快晴。群馬の水上にある山奥のゴルフ場が会場で基本的に気温は低いですが、この日はすこし汗ばむくらいの陽気でした。
人が多すぎず快適快適。
着いてからすぐにテントとタープを張り、ホームを作成してからひとまずお昼ごはんを食べることに。
このフェスで販売しているフード類がどれもおいしくて激安なんです。
フェス飯ってだいたいぼったくり価格だけどここのは採算が取れるのか心配になるぐらいやすいです。
窯焼きピザ。石窯でその場で焼いてくれます。
マルゲリータと、ゴルゴンゾーラとくるみのピザの2種類。各1000円。
どちらもおいしかったけどこのゴルゴンゾーラは白ワインと一緒に頂くとHEAVENに導いてくれました。
この他にも焼きもろこし1本300円、牛串300円などなど、安いからと調子にのってバックバク食べて飲みました。
そして会場を散策。
いたるところにハンモックが。ゴク…
ハンモックが大好物な私と友人はハンモックが空いたほんの僅かな隙を狙って突撃。
福原さんのゆるい歌を聴きながらしばしお昼寝。マジで極楽でした。
桃源郷ってここにあったのかと。
その他にもこのような不思議なオブジェがちらほら。
ボールドのCM…?(夜になったら何なのかわかりました)
こういう派手なテント良いですよね
ORANGE RANGEのライブではしゃいだりそうこうしているうちに夜になると、会場は静かで幻想的な雰囲気に包まれました。
この国の森の奥深くでは毎夜、魔女が集う宴が開かれ、若い女娘の生き血をすすっては狂喜乱舞し踊り狂うという。その閉ざされた空間に足を踏み入れたものはもう二度と、自分の家に帰ることは許されないのだ。…的な。
ステージもメイクアップ
この時はまだ晴れていて月も綺麗に見えてました。
そう、この時はまだ…
会場には3つミラーボールが設置されていていました。
基本森なので光が立体的に飛んでいるのがわかってかなり神秘的でした。
ミラーボールなのにクラブみたいなイケイケ空間にはなっていませんでした。
物は使いようですね。
ミラーボール2つ目。これはオブジェ的な美しさがありました。
なんかRPGに出てきそうです。
昼間ボールドのCMなのではと疑いを掛けられていた大きな布の正体はこれでした。
ライトの光に、万華鏡のように変化する特殊なシートを被せて投影するとこんなことになるみたいです。
疑ってすいません。
3つ目のミラーボールはカフェの上にありました。
コレ以上ないってくらいおしゃれな空間でした。
1日目のライブの個人的ベストアクトはぶっちぎりで 、トリのOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDでした。
これはBRAHMANのメンバーに、MARTINというバイオリンもボーカルもギターもできる外人さんと、アサラト演奏時超絶技巧すぎてアサラトが見えなくなっていたパーカッショニストKAKUEIさんが加わったアコースティック系のバンドで、BRAHMANの楽曲とはかなり毛色のちがう展開を見せてくれます。
とにかく全員とても上手い。技術レベルが異常です。ギターのKOHKIさんのアルペジオがとっても綺麗だった。
そしてMARTINのヴァイオリンの音色が本当に綺麗でした。野外でヴァイオリン聴くことなんてほとんどありませんが、会場全体の空気を震わせ辺り一辺に響き渡っていて圧巻でした。
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND『Dissonant Melody』
そしてなによりもTOSHIーLOWさんのボーカルの素晴らしさ。
声の伸びが異常に良く音程の安定感も抜群だし、なにより強い信念を持って音楽に取り組んでいることが伝わってきました。
今まで聴いてきた中で1番心に響くボーカルだったかもしれません。
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND "夢の跡"
動画じゃイマイチ伝わりませんが、本当によく響いて通る声なんです。
ぶっちゃけBRAHMANは全く興味無かったんですが、こんなにすごい人達だったとは。OAUを聴きにこのフェスに来たと言っても過言ではないくらい素晴らしいバンドでした。
1日目のトリのOAUが終わった後は、毎年恒例のフォークダンス。参加者ほぼ全員で大きな円を作り、だれこれ関係なくフォークダンスを踊るんです。
それまでは全く社交的な素振りを見せなかった観客たちは、フォークダンスの時間だけ異常にフレンドリーになります。そして5分も経たないうちにフォークダンスはフリースタイルダンスへと変貌し、知らない人たちと肩を組んで歌って踊ってのどんちゃん騒ぎに。騒ぎすぎて息が切れますが体力の限界まで踊りきりました。
去年もやったんですが、本当に楽しい。ヘタしたらフェスのハイライトかも。NACに来たんならこれを体験せずに帰れるかってんでぇ。
写真撮りたかったんですがあまりにもはちゃめちゃな騒ぎ方で、そんな時に買ったばかりのiphone5を取り出す勇気は私にはありませんでした。
フォークダンスが終わったあとは会場内をグルーッとみて日本酒飲んで細々と作っていた鍋を食べて就寝。
結構寒かったですが、今回の防寒具の最終兵器であるユニクロのファーリーフリースを着て寝袋に包まればばっちりぬくぬくです。しかし…
翌朝は身震いで起きました。外はザーザー雨が降っていて、微妙にテントの布に水が染み込んでいます。私は端っこで寝ていたのでまんまと浸水の餌食になりました。
二日目はもうずーーーっと雨でした。それも豪雨に近いぐらい。
タープにも水が染み込んでいて、タープに守られていたはずの鍋や食材たちは水浸しに。朝食はお粥にするんだお(^ω^)♫という当初の予定は文字通り水に流されました。
とりあえず屋台でお茶漬けを食べて、寒かったので朝っぱらから日本酒を飲んで体温と気分を上げました。
2日目一発目の曽我部さん、去年より良かった。
青春狂騒曲がなんかグッときました。
その次は大好きなPES。
期待通りのゆる~い演奏とMC。生で聴いても上手いんだか下手なんだか分からないボーカル。ますます好きになりました。
そのあとはテントの撤収作業にとりかかりました。
テントを張った位置から車がある駐車場まで歩いて多分10分ぐらいだったのですが、重い荷物を持ってその距離を歩くのは苦行以外の何者でもありませんでした。
(他のキャンパーの方たちは台車を完備されてました…来年こそは!)
一段落した後昼食を食べて、大トリのHUSKING BEEを観ました。
すみませんぶっちゃけほとんど知らなくて…興味もなくて…パンク嫌いで…しかも下手くそだし…でもBRAHMANの先輩なんだよな…と思いながらぼーっと鑑賞。
ちょうど同じ事思って飽きてきた3人で途中で抜け出してテントの撤収作業再開。
無事荷物を積み込み会場を後にしました。
ちなみに二日目も写真撮りたかったんですが、ザーザー降りの中で買ったばかりのiphone5を取り出す勇気は私にはありませんでした。あしからず。
ちなみに丸1日と半日充電してませんでしたが電池は持ちましたよ!
そのあとは群馬が地元の先輩おすすめの温泉施設へ。清潔感があって露天風呂がすっごく広くて開放感半端なくてミストサウナあって今まで入った温泉の中で一番良かった。また行きたい…けどグンマー…
そのあとグンマー先輩おすすめのうどんを食べて帰路に着きましたとさ。
2日目の雨は残念でしたがまあ山だし野外フェスの逃れられない宿命でもあるし、その点を差し引いても大満足なフェスでした。
ORANGE RANGE観れたのは良い記念になったな。
このフェス、人が多すぎない緩い空気が無いと成り立たないと思うので、規模は多少拡大しても良いからこの雰囲気だけは維持してほしいなあと思います。
来年も行けますように。